こんにちは、散花月です。
さて今回ですが以前からマストドンで投稿していた通りケースファンについての検証になります。
対象は「ARCTIC P12 Pro Reverse」。


↑付属品は本体と両端を止めるネジ4本になります。
最近発売した物でお値段2026/03/28時点の最安1,279円で高性能、静音も兼ねているファンです。
こちらを「静音面のみ」という極端な視点から回転数の実験を行ってみました。
理由としては「評判よりも自分の耳で聞いてみないと分からないと感じたため」です。
そのため先にご注意いただきたいのはあくまで冷却ではなく静かなのかどうか?について以下へ記載いたします。
※ファンの音関係無く冷えるケースファンがこれ!という内容ではございませんのでご了承くださいませm(_ _)m
では実証結果の記載です。
目次
静音面をチェックするPCと録音機のご紹介
最初にテストを行うPCを紹介します。
いわゆる「ピラーレス」と呼ばれるケースでメッシュ構造が基本です。

ケース名:Corsair 3500x
サイドへの取り付け可能ファン数:120mmx3 140mmx2
トップへの取り付け可能ファン数:120mmx3 140mmx2
ボトムへの取り付け可能ファン数:120mmx3(1つだけ140mmへ変更可能)
リアへの取り付け可能ファン数:120mmx1
さらにマザーボードとCPU等は以下です。
マザーボード:asrock b550m phantom gaming 4
CPU:Ryzen5 3600x
CPUクーラー:虎徹Mk2
GPU:RTX 3060 12GB
メモリー:4GBx2
このうちCPUクーラーは20%でGPUのファンはBIOS画面にて流れる低回転速度となっており、
ケースファンの音がダイレクトに聞こえやすくなっているので測定する方も実感しながら確認が行えました。
また、録音機はSonyのICD-UX570Fです。
さらに騒音計はサンワサプライのCHE-SD1を使いました。
あと時間帯は深夜0時を回った周りの音が殆ど無いシチュエーションで実施しています。
以上の構成でケースファンをサイド~リアまで付けられる最大数で騒音とファン音を録音します。
ファン自体の風量と音の比較
では最初にファンの風量と回転数の音量をご紹介。
マザーボードへ接続したファンコネクタを画像のように外へ持ってきてBIOS上から20、30、50、70、100%で設定を行い、
どの程度の騒音かを測定です。


参考に、dBによる騒音の目安は以下の通りとなります。
↑から転載。
私が聞いた基準としては日常だと大体45dBから、深夜帯などの音が全くない環境だと40dBから少しファンの音が気になると感じました。
そして50を超えてくるとちょっとうるさいかなと意識してしまい、
70dBだと掃除機やクリーナーが近くで動いてるような音になります。
ここまでくるとPCのファンが大丈夫かと心配するぐらい猛烈に回っていました。
では前置きは以上で次からは20%のRPMを見ていきます。
20%:約900RPM
結構近くで音を録ってみましたが画像の通りL-0.Lと出ており録音不可となりました。
録音機側の仕様で30dB以下だと上記の表示となるので聞こえる音は30dBよりもっと下という事になります。
体感としてはほぼ聞こえません。
スーッ…と聞こえるかどうかぐらいの音です。
30%:約1100RPM
こちらも20%同様に30dB以下となり、
1100RPMでも騒音レベルが低いのは流石だなと感じました。
また自身が聞いた印象としては近くで聞いても少しだけ「ブーン…」と聞こえる程度です。
ただ本当に近くじゃないと聞こえないので普段使いだったら尚更気にならないと思います。
50% :約1650RPM
ここからようやく騒音機が反応して大体33dB前後に収まりました。
ただ数値が示すとおりここまで回転数を上げてやっと聞こえるぐらいです。
なので後述のリアへ取り付けて高負荷時に50%以上で回しても問題は無いのかなと感じました。
70% :約2200RPM
流石に静かなファンでも42dB前後となり深夜帯の静かな時間だとかなり気になる音になります。
が、1つだけなら高負荷時でもヘッドフォンなしでギリギリ耐えられるかなと思いました。
私の場合は流石にこの音だとしんどいなと感じていたのですがw
100% :約2900RPM
回転数のラスト、いわゆるMAXで回したのがこちらの100%です。



音を聞いてもらえると分かるとおり常時この回転数だとうるさいと感じる程に回っていました。
dBも50越えなのでよっぽどで無ければ100%は設定しない方がいいのかなというのが感想です。
ではこの段階でファン1つの音と騒音値が分かったので以降はサイド~ボトムへ設置したパターンを見ていきます。
サイド(吸気)へ3つ取り付けた場合
ファン1つでの騒音値が分かったので今度はサイドへ吸気として3つ取り付けて音を計測。

↑このようにP12 Pro Reverseを3つ取り付けて計ってみます。
結果の値を私自身が聞いた感覚で1(静か)~5(うるさい)とレベルを分けてみました。
20%(約900RPM)⇒平均30dB レベルは1

30%(約1100RPM)⇒平均34dB レベルは2

50%(約1650RPM)⇒平均42dB レベルは4

70% (約2200RPM)⇒平均49dB レベルは5

100%(約2900RPM)⇒平均58dB レベルは5

ファンが3つなので1つの時と比べると音は大きくなります。
結果も当然比例していたのですが20%と30%までなら静かです。
ただ50%まで上げると深夜帯の無音状態ではかなり聞こえるなと感じます。
これが上の70%以上になってしまうと部屋をまたいで音が聞こえるぐらいの音が出てしまいました。
トップ(排気)へ3つ取り付けた場合
次にトップへ3つ取り付けて計測。

↑おそらく一番ファンの音が聞こえる近い位置となっています。
結果はこちら。
20%(約900RPM)⇒平均32dB レベルは2

30%(約1100RPM)⇒平均35dB レベルは3

50%(約1650RPM)⇒平均45dB レベルは4

70% (約2200RPM)⇒平均55dB レベルは5

100%(約2900RPM)⇒平均61dB レベルは5

30%はサイドとそこまで大きく変わりませんが距離は近い分音は大きくなったなと感じました。
加えて50~100%になると3つ分の音としてかなり響いてきます。
特に70%以上は深夜帯では他の部屋へ聞こえてしまうぐらいの音でした。
よってトップ側についてはてファンの回転数を少し落とすと良いかもしれません。
ボトム(吸気)へ3つ取り付けた場合
3つ目、ボトムへ3つ取り付けてみます。

↑3500xは3個のうち1個は140mmで取り付けできますが今回は全て120mmで統一しました。
結果は↓です。
20%(約900RPM)⇒平均30dB以下 レベルは1

30%(約1100RPM)⇒平均32dB レベルは1

50%(約1650RPM)⇒平均41dB レベルは3

70% (約2200RPM)⇒平均50dB レベルは5

100%(約2900RPM)⇒平均56dB レベルは5

ボトムは騒音位置から最も離れるのでサイドやトップと比べると静かになります。
特に30%でもそこまで大きな音が出なかったのでGPUへの冷却も考えると30%以上で運用するのがおすすめ。
それと3500x側の仕様ですが3つのうち2つがファンの下すぐに電源ユニットがあるため風の通り道が悪く、
必然的に回転数を上げる必要があります。
なので+5~10%にしておくと他の箇所と合うのかなというのが私見です。
リア(排気)へ1つ取り付けた場合
では4つ目、リアへ1つ排気へ設置してみた結果です。

↑リアの場合は1つしか付けれないので120mmを1つ付けて計測しています。
結果がこちら。
20%(約900RPM)⇒平均30dB以下 レベルは1

30%(約1100RPM)⇒平均30dB以下 レベルは1

50%(約1650RPM)⇒平均32dB レベルは2

70% (約2200RPM)⇒平均40dB レベルは3

100%(約2900RPM)⇒平均50dB レベルは5

他と比べて1つしかファンがないという点と計測位置からそこそこ離れるので結果も静音寄りになりました。
特に50%でも十分運用出来るのは大きいなと感じます。
トップの回転数を落としてリアの回転数を大きめにするのが静音化のコツかなというのが分かった瞬間でした。
最終的な全体のRPM考察
それでは全ての位置でファンを取り付けた結果を元にどの回転数が静音に適しているのか?をまとめました。
日中や多少の騒音が聞こえる状況のRPM設定
まず日中で他に音が聞こえるようなシチュエーションでのRPM設定ですが、以下のような構成だと良いのではと思います。
サイド:25~35%(高負荷時は45~55%で運用)
トップ:25~35%(高負荷時は45~55%で運用)
ボトム:35~45%(高負荷時は55~65%で運用)
リア:35~45%(高負荷時は55~65%で運用)
※超高負荷が続く場合は70%以上に設定
実践データを元に考えるとサイドとトップは騒音値が大きかったので少なめの回転数としておき、
逆に遠い位置のボトムと1つしかないリアは回転数を上げています。
また、トップの回転数を減らしてリアを上げるようにすることで排気のバランスを取ろうと考えました。
深夜帯など騒音が殆ど聞こえない状況のRPM設定
次に無音帯が多い深夜でのRPM設定です。
サイド:20~30%(高負荷時は35~45%で運用)
トップ:20~30%(高負荷時は35~45%で運用)
ボトム:25~35%(高負荷時は40~50%で運用)
リア:25~35%(高負荷時は40~50%で運用)
※超高負荷が続く場合は60%以上に設定
日中と比べて少し下げて設定を提示してみました。
静音という面で見ればどの位置も50%までが限度かなと思うので51~100は使わないようにしています。
私見:noctuaファンと比較して
と、ここまでの結果を見た上で私が使っているnoctuaのNF-A12x25と比較をして終わりにしたいと思います。
ARCTICのP12 Pro Reverseと比べると静音という面では20%から30%であればそこまで大きな差はありません。
どちらも静かというのが結論です。
が、それでは何故高いのかという点が説明出来ないので補足するとnoctuaファンは静音の範囲が広めになっています。
例えば本来音が出るかどうかの1000~1100RPM前後でもnoctuaであれば他製品よりも静かに使用出来る、といった具合です。
さらに音質も静音寄りで回転数を上げても気にならない(スーッ…という音)ケースが多いなと感じます。
また、付属品も多さも値段が高めとなっている理由の一つ。
P12 Pro Reverseは本体とネジのみですがnoctuaの場合は本体+ネジに加えてローノイズアダプター、延長ケーブル、防振ガスケット、防振用シリコンゴム4つが付いてきます。
もちろん全部使う訳ではありませんがPCケースのトップで3つファンを設置した際に空冷のCPUクーラーから一番遠いファンだけローノイズアダプターを付けて共振音やショートサーキットを防ぐ、
ケーブル自体が短い場合はすぐに延長ケーブルが使える、などかゆいところに手が届くような物ばかりです。
そんなnoctuaのファンですが色々とメリットを書いている中でお値段はどうしても高くなってしまうので「この箇所だけ静かなファンを使いたい!」という部分的にご活用いただくのがおすすめです。
(PCケース全体でP12 ProやReverseを使ったときにうるさいファンだけnoctuaに変える、など)
ただここまで紹介しておいて何ですがビックリするぐらい色が独特なので(笑)他メーカーファンと合わせるのであればBlackの方が良いのかなと個人的には思います(^_^;)
※chromaxにはローノイズアダプターなどが付いていないなど付属品に違いがあるのでご注意ください。
最後に
以上、つらつらとARCTICのP12 Pro Reverseを紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
私も去年からケースファンに興味を持ちオールnoctuaをメイン・サブPC両方で動かしていたのですが、
考えてみれば何しろ価格が3倍に近いぐらいなので上記の通りnoctuaはピンポイントで使うだけにしておいて後はP12 Pro等のファンへ変えた方が合理的だったのかもと実験をしていて思いました。
最後に重ねてお伝えしたいのが今回検証したのは「ケースファンの静音性」のみに絞った結果となります。
風圧や風量などで吟味していくとまた違った結果になると思われますのでご了承下さいませm(_ _)m
もし皆様が静かにPCを動作させたい!という状況であればご参考になりましたら幸いです。
それでは失礼致します。





















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